中村文則原作、武正晴監督、村上虹郎主演。
先月あたりだったか、原作の単行本が目に留まり、気にはなっていた。
とはいえ中村文則作品は一度も読んだことがなく、なんとなく出遅れた感があって手を出せずじまいのエブリデイ。
モノクロなのにスタイリッシュじゃないという本作のおすすめ理由を小耳に挟んだことで、いざ。
現代なのか?どこか懐かしいような。スマホは使ってた。
虹郎君のおかげ(せい)も大いにあると思われる。あのご両親から産まれたお子であるし。お顔立ち風貌が郷愁を誘う。
黒ズボンに白シャツイン革靴なスタイルが宮本先生チックでもあり、尾崎世界観的でもあり。
モノクロ=スタイリッシュという感覚もだいぶ偏ってはいると思うが、確かにこの作品はスタイリッシュではない。
モヤモヤもイライラもあるし、でこぼこしている。
大学生のなんともいえぬ中途半端な時間の流れが鬱陶しく思えたり。
私と銃はまるで接点がないように思えるが、一瞬で世界が変わるような巨大なものを手に入れたとしたら、はて、私はどうするかな?宝箱にしまって鍵をかけておくのかな、主人公みたく持ち歩くかな?可能性はあるな。でやっぱりその実力を確かめてみたいと思うかも。
衝動はいつやってくるのか。
人を殺める時って案外そんなものなのかも知れないなぁ
なラストは思わず笑ってしまった。
いろいろ大迷惑。
公共の場でのマナーは大事。
Gのキャップをかぶったおっさんはなんとなく危険(笑)。
そして、広瀬アリスさんはモノクロをはみ出すカラーな迫力を持った女優さんだわと思った次第。