続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

映画『抱きしめたい』感想

公開初日から1週間経ちましたので感想をば。
ネタばれ思いっきり全開しておりますのでご注意ください。
映画料金がもっと安かったらなぁ。。。



はりきりウーマンダッシュアワーの初日初回に行ってきました。席は7割ほど埋ってました。おひとりさまの女性多し。男性は1人はいた模様(くしゃみで確認)。
制作サイドは決してお涙頂戴の映画にはしたくなかったということですが、泣きますよね。そりゃ泣くって。内容もある程度わかってるしそれなりの覚悟を持って挑みましたが、泣くもんか的なイマイチよくわからない対抗心でもって。でも意外と爽やかに笑えたんです。網走という土地でめぐり合った2人の記録。それをまず真摯に受け止めました。極寒の地、カーステから響くはハワイアンかい!って冒頭からして笑いを誘うのですが、続けざまちょっと小走りで登場する雅巳さんが思わず亮ちゃんのそれ(笑)で、その後もわりと小走り亮ちゃんが登場するのがなんか微笑ましい。この映画本当に意外と笑えるシーンが多いんです。主演の2人のキャラクターがそうさせてるんだと思うんんですが。2人とも素直だし、お茶目だし、性格が可愛いの。つかささんの障害や病気を、誰もが持っているクセやチャームととらえて接している雅巳さん。決して理解してあげようなんて上からではなく、一緒に培っていく、経験していく過程が言うてもなかなかできないよーと思わずにはいられませんでした。好きなシーンはやっぱりあれです。逆立ち雅巳さん。メリーゴーランドに乗ることを断られたあとの「なんかおもしろそうだから」(だっけ?)っていきなり逆立ち歩きするかーーー!?でも思わずおぉ〜って声に出しちゃいましたよ。身体能力!腕力!そんなトッピなことしてくれる彼氏最高^^それを喜べるつかささんのノリもナイスだし。つかささんのリハビリ仲間だった窪田正孝くんの粋な計らいがこれまたグッとくるんですよね。夜の遊園地にそっと響くアナウンス、あれ聞いただけで泣けてきました。予告でも流れるメリーゴーランドのシーンはこれ、もうあれですね。映画史に残る名シーンですね。よっカルーセル錦戸!(別の意味でとられそうですね・・・)あれは本当に息が止まります。たまりません。ズレって素晴らしい!よくよく考えたら一見ズレてる2人。だけど近づけるよーって。KUFUくふー次第でどうにでもなるよって、そんな気がしました。トッピなシーンも数々なんですが、ビール瓶だったり矢切の渡し(歌詞がいいね〜)だったり、スピードラーニング的な教材だったり、雅巳さんの人柄を語るのに一役かってるなぁと。つかささんの好きなシーンは、元カノとのうんぬんかんぬんで雅巳さんとケンカするんだけど、結婚式のパンフレットだけはちょっと見せてーみたいなところ。思わずツッコミたくなりますよね。そこらへんのお茶目さは抜群に出ていたと思います。あとラストに雅巳さんの寝顔を確認するところ。そして私がぐいぐいっと胸を締め付けられたところは、所々に挟まれる文字のメッセージでした。イメージがばーっと広がって想像するだけでこみ上げてくるこれはやられたな演出です。映像における直接的な描写よりも文字情報の方が勝るとても効果的な演出だと思いました。それから忘れちゃならない脇のみなさんがちょーどいい^^按配でした。それにしても國村さんは売れっ子だなぁ・・・ジモンさんは途中まで不審人物ですからね。ペケポン情報で知ってしまったからあれだけど、正体が明かされるまでの過程もよくできていたなと思いました。そして脳性マヒブラザーズはホント可愛い!絶妙^^
それにしても可愛い使いが多いなぁ表現が乏しい><
映画を観た後にテレビでドキュメンタリー番組を拝見しましたが、やっぱり実際の雅巳さんとつかささんも凄く魅力的なキャラクターでした。つかささんのお母様が「あなた何も考えてないでしょ」とつかささんに言ったら「ポジティブといってよ」と返してたんです。その瞬間やっぱり笑ってしまうじゃないですか。ユーモアがあって行動力があって周りの人を明るくするそんな人柄のつかささん。シチューとパスタを一緒に作っちゃう雅巳さんがとても愛おしい。見た目の雰囲気はなんとなく村上信五さんっぽいなぁって思いました。
映画は事実をもとにしているし、なんだかんだ語るのはちょっと野暮な感じもしますが、苦手な分野とはいえやっぱり観てよかったです。2人とも逃げなっかですもんね。そして周囲の人々もみんなそれぞれを誠実に生きていました。あの養護施設の女の子も。
この映画は男の人にも観てほしい作品だと思いますが、そうなった場合何が一番問題かというとやっぱり映画料金でしょうか?800円だったらどうですか?観ようかなぁって気になりますか?映画業界のみなさまもっとどうにかしませう^^もっと盛り上がれるはずよん。ってこんな締めくくりですみません。映画ファンのみなさまは是非とも劇場へ足をお運びくださいね!