続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

マッドが目を覚ます

シネマ歌舞伎『春興鏡獅子』を観ました。
故十八世中村勘三郎が20歳の年に初演して以来17回演じ、
自身が特別に大事にしていた演目だそうで、
本作は、勘三郎最後の「春興鏡獅子」を収録したものであります。

歌舞伎座の前は何度か歩いたことはあっても、
歌舞伎そのものはまだ観たことがない残念なあたくしです。


私が高校生くらいの時でしょうか?
姉が自身の長髪を巧みにつかい、
歌舞伎の獅子舞を見よう見まねで披露しては
私をよく笑わせてくれました。
私もまた欲しがるもんだから。
ほかにもあの有名な宗教団体の教祖の真似とかも得意で。
親に不謹慎だと怒られたり。
えぇ夢姉妹なもので…。

というわけで!?
獅子には思い入れがあります(笑)。
で、今回スクリーンでとはいえ、初めてフルで観た鏡獅子。

ひぇ〜〜〜〜〜
めっちゃかっこよかったです。
後光がさしてました。
ホワイトゴッド!?
やっと逢えたね
的な…。

登場すると見せかけて、下がるんかーいとか。
これってギャグー!?
違うと思うけど(笑)。
頭を小刻みに動かすことで生じる獅子のカクンカクンという動き、毛の揺れ。
なんか怖い。
あの長い白い毛をぐるんぐるんしてる姿。
頭が頭が飛んでいきそう…。
体力はんぱないって!!
思わず涙が込み上げてきました。
そしてだんだん、
なんでこの人は狂ったように舞っているんだろう?
とふと考え…
そして
はっ!!
としました。
この感覚どこかであったぞ…
と。


そしたらそれは
『マッド・マックス 怒りのデスロード』
を観た時に感じた気持ちに凄く似ていたのです。
なんでこのひとたちはこんなにも車を走らせるのか?

ここにきて!!
まさかの。


よくわからないけど感動なんです。


「春興鏡獅子」
いつか本物の舞台を観たい!
って心底思いました。