続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『92歳のパリジェンヌ』

『92歳のパリジェンヌ』

2015/フランス
監督・脚本/パスカル・プザドゥー
原案/ノエル・シャトレ「最期の教え」
出演/サンドリーヌ・ボネール、マルト・ヴィラロンガ

2017年15本目。
フランス元首相リオネル・ジョスパンの母親の実話を元にした作品。知らない知らない知らないよ。
それは、92歳の誕生祝いの席で
突如なされた宣言から始まった。
「2ヶ月後の10月17日に私は逝きます」。
今までひとりできていたことがだんだんできなくなる彼女の日常が静かに描かれていく。

まず浮かんだのが、もし、母がそんなこと言ったらどうしよう?だった。
ひとりで考えても答えがでない。
兄弟の意見は?
映画では、最終的に娘が母の願いを受け入れ、彼女は宣言どおり実行してしまうのだけど、後味はなんとなく悪かった。
でも、気持ちは凄くわかるのである。
でもでも、母や家族がって考えると胸がざわつく。じゃあ家族に黙って決行したら?
うーーー。わからないー。

大事な人との時間はいつもこれが最後かもしれないと思って過ごすことができているか?
いつも思い出そう。
覚悟もしておこう。

苦しい映画だったー。