続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『サバイバルファミリー』

2017/日本
原案・脚本・監督/矢口史靖
出演/小日向文世泉澤祐希葵わかな深津絵里時任三郎藤原紀香大野拓朗志尊淳


矢口監督作と言えばの『ウォーターボーイズ』やら『〜ガールズ』ですが、最近観た中では『WOOD JOB〜』がとてもよくできていたので(上からすみません)、比較してしまったのかなーーー。
ん???なところが目立ってしまったような。
わたしのなかで。
とはいえ、観たのは2月。
消化が進まない。
細かいところまで覚えていないのが正直なところ。

私の敬愛する宇多丸師匠や映画好きのあいだではお馴染みの人気ブロガーSKJMさんは褒めてらしたので、きっといい映画であることに間違いはないと思います。
男と女の感覚の違い、あるいは3.11のときわたしは。の経験、体験によって本作の受け止め方が変わってくるのかなと。

ある日突然電気が消滅。
情報も絶たれ、超不自由な生活を強いられた鈴木家のサバイバルを描いた作品。電池も使えないってところがミソかしら。

小日向さんと深津さんが夫婦ってのはちょっと違和感が。
お父さんが一瞬いなくなって息子といる時の深津っちゃんが、少女に見えちゃったんだよなー。
違和感といえば、生理のことに全く触れていなかった!
そこけっこう大事な気が。
まぁこどもたちは今っぽくてよかった。
意外とタフだし。
成長をみた。
ブレない紀香はすごい。
大地康雄さんが殺人鬼にならないかなーってずっと期待していた。
小日向さんは、けっこうイライラした笑。世のお父さん方は割と共感するのかもしれない。
しかし、発煙筒ってどんだけ水に強いのかしらん?激流にのまれてましたが。


2年半後電気は復旧、鈴木家も避難先の鹿児島(お母さんの実家)から東京に戻るのだけれど、戻るんかい!って思ったのは事実。
せっかく自然と共生していく術を得たのに。
でも生活の拠点は東京なのね。
仕方ない。
最後はそれぞれが前とは変わったある意味成長した様子を映し出して終わってたような。
そこは劇的ではなく、控えめに。
まぁ実際そんなもんだろう。
とにかく、次同じようなことがおきたとしても、鈴木家はきっと大丈夫だろうとは思わせるエンディングではありました。

モノの備えはもちろん大事だけど、野生のカンとか決断力とか諦める勇気とかも必要で、その場にならないとわからないけど、人間を信じようと思う。
そしてユーモアはどんなときでもなきゃダメですね。

夏は汗かこう。