続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『ちょんまげぷりん』を観た

亮ちゃんのドラマがそろそろ始まるぞーということで、俳優錦戸亮のお仕事をちょっと振り返ってみました。ちなみに亮ちゃんが出ていたドラマは「流星の絆」だけ見ております。当時ファン目線は一切ございませんで亮ちゃんの印象がうすうございます。
というわけで錦戸亮初主演映画『ちょんまげぷりん(2010)』を観てみました。

亮ちゃん和装は似合うと思っていたけど、ちょんまげもしっくりきますね。違和感なかったー。かつてのニノさんや岡田くんのはどうもコントっぽく見えちゃってたもんでね。あ、でも後ろ髪はもう少しちゃんとして欲しかったな^^ 
まず冒頭、スーパーの前にタイムスリップしてきた侍亮ちゃんに一瞬で心を奪われました。おどおどしてなんともいえない哀愁漂うアイドル錦戸亮。亮ちゃんのちょっと怒ったような困ったような表情には、思わず助けてあげたい!なんとかしてあげたい!って手を差し伸べたくなる、つまり私の中に眠る母性本能がね、呼び覚まされるのです。亮ちゃんを見るとこんな気持ちになる確率が高い。
ひげは伸び放題、髪も乱れてぼろぼろになりながら街をさまよい歩く姿は、ハビエル・バルデム、あるいはニコラス・ケイジを思わせる雰囲気が漂っており、これは亮ちゃんハリウッドも夢じゃないわって思いました。亮ちゃんのビジュアルは世界基準だな。外国人と絡んでも全然いけそうな気がしました。そして、武士という役柄と亮ちゃんがすごくマッチしていました。精神とか生き方とか。所作も美しかったです。なんせ歩き方がよい。直角に角をまがるところなんかめちゃくちゃきゅんてなりました。正座してポケモンカードゲームをしながら、福くんに怒られてるとこなんかも相当キてたし。とにかくあの“奥向き”のお仕事をこなす亮ちゃんは最高にキュートでした。あとはなんといっても河童ですよね。大爆笑です。ありがとう監督!
亮ちゃんのビジュアルもさることながら、ストーリーも味わい深く堪能させていただきました。江戸時代ではお役目を果たせていないことにふがいなさを感じていた安兵衛が、ずっと“働きたい”と思っていた夢を現代で叶える過程であったり、ひろ子と友也とのささやかな日常のやりとりにも胸を打たれました。また、脇を固める俳優人もコミカルかつ温かく、キンコメの今野くんもめっちゃいい演技してました。まぁなんといっても福くんですが、小憎たらしいったらありゃしない!あの野郎(笑)やっぱりただものじゃないな。「大きくなったら侍になりたいです」にはおばさんの目にも涙です。どんだけ安兵衛がかっこよく男らしく映っていたかということですよね。一緒にいた時間は短かったけれど、深くて濃い人間のエキスを安兵衛は残していったんだなーってあのセリフがすべてを物語っていました。ラストの甘味屋のシーンもじゅんとしました。あの肖像画に描かれた懐からのぞくストラップが泣かせるじゃないですか。タイムトラベルものの真骨頂ですよね。そしてエンドロールに流れる清志郎の声『REMEMBER YOU』。ここはエイトの曲じゃなくて逆によかったのかな?純粋に映画作品として観れるというか、エイトに興味のない人が観ても作品の世界観をもったまま最後まで楽しめるという利点があったように思います。監督の思いとかね。そーいえば、ケーキコンテストのエントリーナンバーが「113」だったのは偶然じゃないですよね?!ほかにもサービスショットありましたでしょうか?
とにもかくにも亮ちゃんが大げさでなく、静かにやわらかにその確かな存在感を示した物語に観終わったあとは背筋がこうぴしっとなりましたです。
そうこう踏まえまして、3年の時を経た現代では「県庁おもてなし課」で働く掛水くんがよりいっそう愛おしく感じられます。

さぁ元ホストのインチキ占い師の亮ちゃんかかってこーい^^