続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

最近観た映画 邦画編

ハッピーマンデーはいかがお過ごしですか?
あまちゃん総集編をお楽しみですか^^?
えーつとこちらは、相変わらず電話がつながらないので、いったん気持ちを切り替えて、別の事をば。


『さよなら渓谷』
渓谷っていうと『ゆれる』思い出しちゃうなー。アメリカの田舎=猟奇殺人という私の安易な図式からの、日本で山が出てくるとちょっとヤバイっていう・・・最近そんな邦画が多い気がします。真木よう子さんナイスバディだ。そのバディをむさぼる大西信満さん。大西さんはヘビーな役柄多いな『キャタピラー』とか。濡れ場っていうと女優のほうがよくやった!と賞賛されがちですが、大西さんは陰の立役者だ。女優をキレイに魅せてくれる。真木さんと大西さんがどうしてすぐコトに及ぶのかが疑問だった。そのバイタリティ欲しいとさえ思った。奇妙なふたりの謎がだんだん解き明かされていく訳だけども。そういう結びつきもあるのだと。そしてジャーナリズムって何よ。記者の家庭はうまくいっていない確立高し。実際はどうなんだろう?テーマは重いが、存在理由についてパートナーについて男と女について、じわっと考えさせられる。

『夏の終り』
満島ひかりいい女だ。『愛のむきだし』では激烈に可愛かったが、今作ではしっとりじめっと湿気を感じさせる昭和女を好演。「夏の終り」は瀬戸内寂聴さんが40歳のときに書いた小説で、今でもこの作品が一番好きだとトーク番組でもおっしゃっていたので俄然興味を持つ。さすが文学作品の映画化とあって、久しぶりに映画ってこうだっけ?って思わせるような、これが映画というのかな?時空を行ったりきたりする映像が印象的。だから本当は何回か観なくちゃわからないのですが。最近使ってない脳分野を刺激された気がする。行間読めてないからなぁ・・・

『凶悪』
ピエールさんとリリーさんがあそこまでやったら、俳優さんのお仕事なくなっちゃう(笑)これは大問題ですよ!演じてて楽しかったろうなーあーあー。監督の白石和彌さんは、故若松孝二監督仕込みの信念と気合を感じるお方である。脚本は高橋泉さんという方で『100回泣くこと』もだって!えぇ。それ驚き。こっち系もそっち系もいけるのか。そしてまたもや浮かび上がるジャーナリズムって何?記者の家庭はもれなくうまくいってない。山田孝之演じる藤井記者の妻(池脇千鶴)が藤井に投げかけるセリフはこれ、私に言われてる?ってぞっとした。私楽しんじゃったよ・・・。山田さんのひげの濃さが功を奏しておりましたのはさておき(時間の経過がよくわかる)、ロケハンや美術も素晴らしく、何の変哲もない空き地や山林に漂うただならぬ雰囲気。木村商事の部屋のおっかなさ。瀧さんの衣装!パーフェクトでした。主演以外のキャストも美味で、白川和子さんの裏凶悪ぶりも見事としかいいようがないよう。実録犯罪物といえば大好きな『冷たい熱帯魚』がありますが、でんでんさんに匹敵する凶悪者ピエール&リリー(全員日本人^^)にもやはりある種の清清しさを感じてしまう私は?私こそ大丈夫なのだろうかと。「悪はドンキホーテにあるよ。コンビニにあるよ。」とは宇多丸さんの弁であります!名言なり。


私信:fさんmさんやさしいお言葉どうもありがとうございました。心が少し晴れました。