続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『ジムノペディに乱れる』

ジムノペディに乱れる』
2016/日本
監督/行定勲
脚本/行定勲、堀泉杏
出演/板尾創路、芦名すみれ、岡村いずみ


2017年6本目。
ロマンポルノ生誕45周年を記念した〈ロマンポルノ・リブート・プロジェクト〉にて、新ロマンポルノマニフェストの元で製作された映画作品。
新ロマンポルノマニフェストとは‥‥
●縮尺80分前後
●10分に1回の濡れ場
●制作費は、全作品一律
●撮影期間は、1週間
●完全オリジナル作品
●ロマンポルノ初監督

全6作品が順次公開されますの1本。塩田明彦監督『風に濡れた女』を見逃したのが悔やまれます。(『抱きしめたい』の監督でもあります。)

80分前後の尺というのがとても有り難いです。
2時間越えはなかなか堪えるもので。

板尾さん、すっかり俳優ですね。
しかも映画監督の役って。
めちゃめちゃモテてるし。
私生活ではどうしようもないんだけど、映画に対するこだわりは、あるんだよね。
なかなか評価されないけど、わかる人にはわかるみたいな作風で、、、
な雰囲気醸すよなぁ。
映画学校の講師が教え子に手出してのくだりとか、ありそでなさそな、いやあるでしょう。
行定監督の憧れ入ってるみたいです。

脳内でザゼンの「SI・GE・KI」がこだまする絡みのシーン。
こういう手グセか。
そこんとこブレてなかったです。

新人の芦名すみれさん。
色気って感じではないんだけど。
リセエンヌみたいな着こなしとか、怖いもの知らずなとことか、リアルでした。
そのすみれさんに放った板尾さんのあのセリフ。
夜露にぬれたナントカカントカ
しまった忘れたー!
そこ大事。
見られながら真剣に言われたら
どーしよー
と悩んでしまった時間が全くをもってムダという。

そんな板尾さんの裏にはあんな事情があったのかと。
男って男って
なんて切ないんだ
といういいお話でした。