続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『沈黙 サイレンス 』

『沈黙 サイレンス 』
2016/アメリカ
監督/マーティン・スコセッシ
原作/遠藤周作
出演/アンドリュー・ガーフィールドリーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介浅野忠信イッセー尾形塚本晋也

2017年8本目。
この作品は、塚本晋也監督が『野火』の舞台挨拶で来沖された際に、「尊敬するスコセッシ監督の作品に出演しました」と仰っていたこともありずっと楽しみにしていました。
当時の塚本監督も凄くお痩せだったのですが、『沈黙』のモキチはそれ以上で、最早限界ギリギリのお姿でございました。
十字架に括り付けられ、荒波にのまれる水磔と言われる処刑シーンは、見事と言っては語弊がありますが、あまりにも迫力がありすぎて、自然怖い、けど、そんなこと思いつく人間もっと怖いみたいな。
隠れキリシタンに対する弾圧のシーンを、これでもかと見せつけてくるのでゾッとするのですが、見届けずにはいられなくて、私の中に眠る差別意識みたいな感情があぶりだされた気がしてなりませんでした。

今ようやく、原作を読み始めたところなんですが、映画を観たあとなのですとんと入ってきます。

この作品には多くの日本人キャストが出演していて、それがとても絵になるので、世界で公開されていることがとても誇らしいというか、快挙だなと。
しかもスコセッシだよ。
浅野忠信さんはこういう感じがいいし、窪塚洋介さんもぴったりだと思いました。

窪塚洋介さん演じるキチジローを憎めないのはなぜだろう?
鏡にうつる自分をみつめながらふと思う日があります。