続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『ボヘミアン・ラプソディ』を観た

ネタバレあり


通常上映と凄音上映とドルビーアトモス3バージョンで観てみた。


21世紀FOXのファンファーレがブライアン・メイ仕様?でニクい!


冒頭のシーンから思わず涙が。

是枝監督は、こどもを撮る時、背中をどう映すかが重要だと仰ってましたが、おっさんもどっこい、フレディの背中を捉えたあのシーンは胸打つものがありました。

自らを鼓舞し、奮い立たせるその姿は繊細でか弱く、観客には決して見せることのない孤独。舞台にあがる全てのパフォーマーに共通する思いが描かれていると思いました。そのシーンを観るたびにつーんときてしまう。わたしのあなたの大好きなあのひとたちのこと想像するとね。



クイーンのことは一般常識程度(いやそれ以下かな)にしか知らないし、フレディといえば、短髪ヒゲのイメージしかなかった。フレディ・マーキュリーと改名したこも知らなかった。

劇中の長髪フレディは、峯田くんあるいは、グレート前川さんのようで、妙に親近感が湧いた。目がうるうるキラキラして艶っぽい。フレディ役のラミ・マレックが良い良い。フレディの愛したメアリー役は、あの『シング・ストリート』のヒロイン、ルーシー・ボイントン。綺麗なお姉さんに成長したなぁとしみじみ。

このおふたり実際にお付き合いされてるとの記事を拝見しましたが、そうなるのも自然よねと思ったり。


クイーン初心者にも関わらず、言及したいことがたくさんあるのは何故だろう?

映画の力が圧倒的だからかな。誰が見ても心が動くと思う。ラストのライブシーンに向けてのストーリー展開が見事で、ドキュメタリーとは明らかに違う作品が誕生しているのです。


ボヘミアンラプソディー のレコーディングシーンはあれだけで1本の映画ができますとローリー氏が仰ってましたが、

バンドがノリにのっているとても幸福な時間が描かれていて観ているこちらもハッピーな気持ちに。ロジャーの「ガリレオって誰?」ってセリフに思わず吹き出してしまった。ゲシュタルト崩壊的な?!


クイーンのメンバーはみな聡明で、タレント揃いであった。それぞれヒット曲を作っている。

フレディは酒やドラッグに溺れていったが、ほかのメンバーはそうでもなかったよう。名声を手に入れたらひとは孤独になってしまうのか?するってーとたいていパーティーを開いてしまう。わかりやすいシーンではあ る。んでもって十中八九、バンドが売れたら浮上するツアー問題。ワールドツアーは過酷なのね。

平和なバンドはこの世に存在しないのか?

スピッツはどうだ?平和そうだ。偏見ですか?


印象的なシーンをいくつか。

ブライアンとロジャーが結成したバンド“スマイル”のドラムにかかれたイラスト。エイトのクチビルくんの元なのか?


最初は待つ立場だったフレディが次第に人を待たせる立場になって行く。パワーバランスの変化。


あっちとこっちの世界の境界を描くのにドアがとても効果的に使われていた。

男性用トイレのシーンなんかは特に。


雨のシーンの

♩アンダープレッシャー


フレディの屋敷に飾ってあったポスターの女性は誰だろう?


マイク・マイヤーズの声はやっぱり特徴的だ!ミスターイーブル!


ライブシーンの再現は言わずもがな。

ボヘミアンラプソディーの第一声

フレディの声出てるやん!

ってブライアンがいい表情するのだ。

ピアノ下フレディの股抜きカメラワークに胸が躍る。

♩レディオガガ、これ泣いちゃう。歌詞がびんびん響く。

こっから先は涙がとまらないよぉ

頭と胸が痛くなる

♩うぃーあーざちゃんぴおん

歌うなっていうのが無理。みんなで歌っちゃおう。観客の大合唱許してお願い!



エンドロール

当時のフレディが立ちピアノで

♩ドントストップミーナウ

めちゃエモーショナル

過剰歯

あまりにステキ


またまたローリーさんの言葉を引用。

「フレディは究極のゲテモノの芸術品」。(なんて名言!)

というだけあってやっぱりとても魅力的な人に間違いなくて、そんなフレディがいたクイーンというバンドのことがとても好きになったし、曲をもっと聴きたいと思ったという絵に描いたようないい観客だなわたし。

で、

この映画、わたしは凄音バージョンが1番良かったかな。

背中からびりびり響いたから。


家のテレビで観るようなスケールの作品ではないので是非映画館へ足をお運びください。

と急にすみません。


去る1124日はフレディの命日でした。

45歳ってやっぱ若すぎるね。


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