続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『家族を想うとき』を観た

映画はじめ〜

なかなかヘビーな作品に出会いました。

週休3日で暮らしていける世の中になればいいのにと常々思っているわたくしです。


舞台はイギリス。

失業中の父がようやく見つけた仕事はフランチャイズの配送業。自営といえば聞こえはいいが、ガンと呼ばれる黒いスキャナーで行動の全てが管理されている。運転席からは2分も離れられない。同僚からは尿瓶を積んでおけよと、アドバイスされる。

介護士の母の仕事におけるルールは、介護する相手を自分の母親だと思って接すること。

家族4人でくらすマイホームを持ちたい。その願いを叶えるために2人は必死に働く。

週6日1日14時間労働。

そんなの死ぬわ。

働けども暮らしは楽にならず、そればかりか家族の安らぎは遠のくばかり。

真面目に生きているひとが報われない世の中。

願っているのはささやかな幸せ。

4人で車に乗ってるシーンにわずかな希望を感じたが、その車が、車さえなければ…。

こどもたちも懸命なのがまた苦しいのです。

ケン・ローチ監督は容赦ないな。

厳しい厳しい世の中。

イギリスに限ったことではないね。


労働とは家族とはなんでしょうか。

原題『Sorry We Missed You』が

じんわり胸につきささりました。