続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『イニシェリン島の精霊』を観た

エイプリールフールといえばの忘れられない名シーンがあるのですよ。

4月1日はイニシェリン島の日

あるいは絶交記念日

と勝手に設定したく存じます。

 

とある複合施設から出てきた(恐らくカラオケの後)推定年齢65歳くらいの男性2人。楽しんだんでしょうね。ハイタッチして解散してました。なんとも微笑ましい光景でした。

ハイタッチとかするんだね〜。ほのぼの。

 

こんな関係がいつまでも続くと思ってたんだろうな。パードリックも。。。

コルム(ブレンダン・グリーソン)からある日突然絶交を告げられるパードリック。

なんで?なんで?なんで?

昨日までは普通だったじゃないか。

パードリック役のコリン・ファレルの眉尻がかつてないほどに下がる下がる。

あーん

もう見てらんないほどに可哀想。

“話しかけるな、時間の無駄だ”

思っててもなかなか口に出して言えないセリフ。

仕事中はたまにあるけどーーー

友達と思ってた人から言われると、一瞬わけわかんなくなるよね。

冗談だよね?!

自問自答のすえ、いやいやいや、やっぱりなんかの間違いかも。って。

このふたりのやりとりは、友達同士というよりは最早恋人同士のようにも見える。

“行きすぎた行動”の応酬。

 

変化のない日々を愛する者

残りの人生を無駄にしたくないと思う者

可能性を求めて旅立つ者

成就しなかった者

海を隔てた本土では争いが起きている

 

時代や国は違えど本質は、今もあまり変わらない気がする。

人は概ね噂話が好きで滑稽で意地悪。

普段聞き役に回っている人への配慮。考えるなぁ。自分のことしか喋っていないか???

本作はふたりのおじさんの話が中心ではありますが、なかでも異彩を放っていたのが、ドミニク役のバリー・コーガンでした。

傷だらけの顔で登場した時はもう。。。

何か悪いことがおきますよー

不穏の代名詞。

好きです。いい役者です。