続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『1917 命をかけた伝令』を観た

大方の予想に反し今年のアカデミー賞作品賞は逃しましたが、撮影賞、録音賞、視覚効果賞を受賞した話題作。

予告ではメイキングをたっぷり披露、新しいネタバレのかたちを展開。

をふまえて。


ワンカットの体をとった撮影で、我々観客は主人公の一部始終を地を這うネズミのようにあるいは空を舞う鳥のように見ることができるのです。

あんな経験はしたくない

心の底から嫌だ

と思いました。


序盤、伝令役の2人が敵の塹壕に忍び入るシーンがいちばんびくーっとしました。

普通そこで死んでる…。

まだ始まったばかりなのに。

しかし試練は次から次へとやってくるのでした。


ネズミにとって戦場は天国なんだろうな…。

なんてことも思いました。

太ってるんです。


悲惨で目を背けたくなるシーンの連続のなかに所々美しさを感じてしまうのは、撮影監督ロジャー・ディーキンスの手腕とつくりこまれた美術の賜物だと。

御伽噺のようでもあり。

映画はカメラマン次第でいかようにも変化する。


そうこれは映画なのだ。

と実感したのは

本作を観た後にピーター・ジャクソン監督のドキュメンタリー『彼らは生きていた』を観てしまったからである。

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