続 生きる日記

風の吹くまま気の向くまま何となく綴りますよ

『彼らは生きていた』を観た

これが戦争だ。

この作品を観てしまったからには。

安心して下さい今までみてきた戦争は「映画」ですよといわれているような。

我々が目にしてきた過去の映像は主にモノクロで、

人々はコマ送りのようにカクカク動いているのが当たり前だった。

本ドキュメンタリーがほかと一線を画す理由は、フライヤーによると

モノクロをカラーリングしただけではなく、バラバラだった映像のスピードを1秒24フレームに統一し、3D技術を応用してリアルさを追及した。BBCが保存していた600時間もの退役軍人のインタビュー音源をナレーションの形で構成しなおし映像と音声の合成を行った。一部の兵士の声は新たにキャストを用いて、当時のなまりのある話し方まで再現した。

とあるように、本作は、まるで俳優が演技をし、セットを使って撮影された映画のようにわれわれの目にうつるのである。

 

100年前だからって世界がモノクロだったわけはなく、木々はみどりだし、太陽は降り注いでいたはずだ。そして人々には血が通っていた。顔色があった。

第一次世界大戦下で彼らは生きていた

歯並びの悪い少年たちの笑顔

死と隣り合わせでもそこには笑いがあったと思うとほんの少し救われる

 

色とスピードで映像の印象は随分違ってみえるんだという

とても不思議な体験だった。

100年前は遠い過去なのかいや、100年なんてつい最近なのかも知れない

あれからずっと続いてる今

わたしたちも生きている

 

新しい戦争の記録はもう存在しないでほしい

 

ちなみに本作もR15+です

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